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PSO2公式大会「アークスグランプリ決勝」が開催。コスプレイヤーやライブが彩った「ファンタシースター感謝祭2014」決勝会場の模様と合わせてレポート

日付:2014-08-19 14:13:39    アクセス回数:1627次

2014年8月16日,セガのオンラインRPG「ファンタシースターオンライン2」(PC/PS Vita。以下,「PSO2」)のオフラインイベント「ファンタシースター感謝祭2014」(決勝会場)が,東京都の有明コロシアムにて開催された。

本イベントは今年6月から東京/大阪/福岡/札幌/名古屋の全国5都市で開催されており,同会場で予選が行われてきた公式タイムアタック大会「アークスグランプリ」もいよいよ決勝大会を迎えることになった。「PSO2」最速アークスが決定した熱戦を中心に,会場を華やかに彩ったコスプレコンテストや光吉猛修氏が出演したセッションライブなどの模様をレポートしよう。
 なお,「PSO2」の冬に向けてのロードマップや,PS Vita用ソフト「ファンタシースター ノヴァ」との連動要素などが発表された「PSO2放送局」ステージの模様は「こちら」の記事をチェックしてほしい。

 


「アークスグランプリ」のセミファイナルでは
初見のダーカー100体組み手が立ちふさがる

 「アークスグランプリ」は,PC部門とPS Vita部門で開催された。PC部門は4人,PS Vita部門は2人のプレイヤーがチームを組み,運営側が用意したキャラクターによって,大会専用クエストのクリアタイムを競い合う。決勝会場のファーストステージは予選と同じクエストだが,セミファイナルとファイナルは直前までクエストの内容が分からないというスリリングな趣向となっている。これまでの予選の上位2チームに加え,当日予選を勝ち抜いた2チームが決勝会場の出場資格を獲得し,それぞれの部門の優勝を目指した戦いが繰り広げられた。

 

●ファーストステージ

 ファーストステージのクエストは,予選と同じく「アークスGP2014予選」だ。4チームが同時にプレイしてタイムを計測し,全チーム中の4位までがセミファイナルに進出することになる。

 

 PS Vita部門では,2分5秒12という好記録を叩き出した「レアドロップなんて無かった」をはじめ,名古屋代表でライバル同士でもある「所持金が不足しております。」「ぶた」,そして当日予選を勝ち上がってきた「Clover Club」がセミファイナルへと駒を進めた。

■PS Vita部門 ファーストステージの結果
1位:レアドロップなんて無かった(大阪1位)
2位:所持金が不足しております。(名古屋2位)
3位:Clover Club(当日予選2位)
4位:ぶた(名古屋1位)

PC部門のファーストステージを勝ち上がったのは,1分52秒42という抜きんでたタイムを記録した「chaser」,ガンナーの優れた仕事ぶりが光った「TACO」,昨年の準優勝チームである「魔法熟女いぬじる★ミツコ」,そして接戦となった第2回戦を制した「ちくわ。」となった。

■PC部門 ファーストステージの結果
1位:chaser(東京2位)
2位:TACO(北海道2位)
3位:魔法熟女いぬじる★ミツコ(北海道1位)
4位:ちくわ。(大阪1位)

●セミファイナル

 セミファイナル以降は,2チームの対決によるトーナメント形式となる。クエストは,採掘基地で100体ものダーカーが襲いかかる,さながら「ダーカー100体組み手」といった内容で,時間が経過するにつれて厄介なダーカーが出現。最後はダーク・ビブラスとの対決が待っている。
 それぞれのチームには開発陣によるプレイムービーが提供されたものの,もちろんプレイ自体はぶっつけ本番だ。いずれのチームも初挑戦であり,第2試合の出場チームが第1試合を観戦できないようになっていたため,日頃から培ってきた地力が頼りとなる。

 

 

 PC部門の第1試合は北海道代表同士が激突した。初めてのクエストにも関わらず,そつなく戦う「TACO」のプレイが光ったが,「魔法熟女いぬじる★ミツコ」はファイターのオーバーエンドで逆転すると3分4秒37のタイムで勝利。昨年に続いての決勝進出を決めている。
 第2試合は両チーム共に互角の展開が続いたが,ここでもやはりファイターのオーバーエンドが鍵となり,ジリジリとリードを広げていったchaserが決勝へと駒を進めた。


ハーフタイムショーでは光吉猛修氏が熱唱

 「アークスグランプリ」の合間には,本イベントでは初の試みとなる「ハーフタイムショー」が実施された。セガの小林秀聡氏と光吉猛修氏がゲストとして登場し,「アークス候補生」の高野麻里佳さん,小原莉子さん,高木友梨香さんを加えてセッションライブを披露。「Our Fighting!」「Burning Hearts ~炎のANGEL~」の2曲を熱唱して,会場を大いに盛り上げた。

 

ファイナルは「ダークファルス・ルーサー」との死闘!

 ファイナルのクエストは,アポス・ドリオス戦後にダークファルス・ルーサー戦が控えているという内容だ。タイムアタック用に通常よりもHPが少なくなっているほか,アポス・ドリオスは尻尾振りを行わない,ダークファルス・ルーサーはミラージュが入らないといった特別仕様となっているものの,過酷な戦いであることは間違いない。

 

 PS Vita部門のファイナルは,ファーストステージ4位から決勝進出を果たした「ぶた」と,2度の予選敗退を経て,当日予選から這い上がってきた「Clover Club」の組み合わせ。「ぶた」は初挑戦のクエストでありながら,アポス・ドリオスを秒殺すると,ダークファルス・ルーサーには腕を攻撃してダウンを奪い,コアに大ダメージを与えることに成功。反撃をものともせず,2回めのコア攻撃でトドメを刺して,3分17秒38のタイムで優勝をつかみ取った。

 

PC部門のファイナルは,ハイレベルな接戦となった。「魔法熟女いぬじる★ミツコ」と「chaser」がほとんど同時にアポス・ドリオスを倒し,ダークファルス・ルーサー戦に突入すると,「chaser」はコアが露出する位置で待ち構えて猛攻撃を仕掛けた。この作戦でリードした「chaser」が,その後もミスの無いプレイで勝利を収めている。

 

 最後に,酒井氏は「昨年の感謝祭の後,HDD問題などがありましたが,ユーザーの皆さんの温かい支えに助けられました。これからも,もっと面白い『PSO2』を作り,10年,20年と続けていけるゲームにしたいです」と挨拶し,5都市6会場を駆け巡ってきた「ファンタシースター感謝祭2014」を締めくくった。

 

本稿の締めとして,イベント終了後に行われた酒井氏と木村裕也氏(PSO2シリーズディレクター)の合同インタビューをお届けする。

――感謝祭を終えられたばかりですが,今の感想はいかがですか。

木村氏:
 非常に楽しかったです。アークスグランプリ,コスプレコンテスト,そしてアップデートの発表に喜んでいただいているユーザーさんの姿を見ること。一つ一つが本当に楽しかったですね。

酒井氏:
 「PSO2」は,良いユーザーさんに恵まれているとつくづく思いました。

――「アークスグランプリ」決勝の感想は?

木村氏:
 今年は当日予選を行いましたが,そこから勝ち上がったチームがPS Vita部門のセミファイナルまで勝ち残るなど,実施した意義のあるものになったと思います。PC部門はハイレベルな戦いの連続で,見応えがありました。

酒井氏:
 ファイナルでは1位と2位のタイムに差が出ましたが,これはちょっとしたボタンのかけ間違えのようなものです。あらためてゲームというものの奥深さを感じることができました。

――今年の感謝祭で,やり残したことはありますか。

酒井氏:
 今はありませんが,あとから出てくると思います。「PSO2」をプレイしていただいているユーザーさんの中で,感謝祭に来られているのはまだ一握りだと思っています。感謝祭の楽しさを知ってほしいと思いますし,ユーザーさん同士の交流の場としての側面を強化したいですね。
 ユーザーさんからは「来年も開催してください」という言葉もいただいています。感謝祭が根付いてきた実感はありますので,とにかく頑張って来年も開催できるくらいの盛り上がりを作れれば,と思います。

――最後にメッセージをお願いします。

木村氏:
 感謝祭に足を運んでいただいた皆さんには,本当にありがとうございました。DDoS攻撃に遭った際も,温かい応援の言葉をいただきました。これを糧に運営,開発を頑張っていきますのでよろしくお願いします。

酒井氏:
 今回の感謝祭は,思い残すことがないと言えるほどにやり切りました。来年の「ファンタシースター」シリーズ15周年に向けて,いろいろと新しい動きを考えていますので,これからも「ファンタシースター」と「PSO」シリーズをよろしくお願いします。

――ありがとうございました。

 

 

今年6月から続いた「ファンタシースター感謝祭」。取材で訪れた会場では,「PSO2」とイベントを力一杯楽しんでいるアークス達の笑顔が印象的だった。とくにラストとなる決勝会場は,さまざまなプログラムが用意されており,会場に集結したファンには忘れられない体験になったことだろう。なお,セミファイナルとファイナルで使われたクエストは,後日配信されるとのこと。こちらも楽しみに待ちたいところだ。

 

 

 

>>http://www.4gamer.net/games/120/G012075/20140818071/

 

 

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