【PR】今なら「TERA」の最高画質設定も余裕でしょ。ってことで見逃されがちな景色にフォーカスしてレベル40までの名所をぶらつく
「あの頃,私のTERAは重かった」
これは,NHN PlayArtがサービスを行っているMMORPG「TERA The Exiled Realm of Arborea」(以下,TERA)の話である。何を言っているのか分からないと思うが,……って,見出しを読んで本稿を読んでいる人ならだいたい分かりますよね。
早い話が今回の企画は,「正式サービス開始当時はPCスペックが不足しがちで重かったTERAだけど,今なら余裕じゃないだろうか。(実際にやってみて)あ,余裕。せっかくだから普通にレベリングしていたら素通りしがちで眺めることのない景色でも見ていこう。うーんどれぐらいまでレベル上げるかな~。おお,3月に追加される新クラス(『ソウルリーパー』※後述)ってレベル40のキャラを持つアカウントが要るんじゃないか。じゃあひとまずレベル40までで」というものである。いやあ分かりやすい。
そう,本企画はこのように,非常にゆる――じゃなくて,タイムリーな内容なのである。うんうん。
なぜ今この企画なのか。実は理由があるのだよ。フフフ
TERAのことを知らないという人のために説明しておくと,本作は大作然とした美しくリッチなグラフィックス,そしてノンターゲッティング※のバトルシステムを大きなウリとして,2011年8月に正式サービスが開始されたNHN PlayArtのMMORPGだ。
サービス開始から2年5か月が経過しているが,2014年の年明けから連続アップデートが実施中であり,3月,4月にもいくつかの要素が追加される。そんな,現役バリバリのアクティブなタイトルである。
※ノンターゲッティングシステム:画面上のレティクル(照準)を敵に合わせることで,レティクルから一定の範囲内にプレイヤーキャラクターが繰り出した攻撃や魔法などの効果がおよぶシステム。モンスターをロックオンした状態で戦う一般的なMMORPGよりも少し,いや,そこそこアクション性が高い
そんなTERAで,今なぜ“名所案内”なのか。冒頭に書いたとおり「最高画質設定でも余裕でプレイできる環境が整ったと思われるから」というのも理由の一つだが,実は以下の二つの点も考慮している。
1点目は,本作に登場する種族の一つ「エリーン」の新クラス「ソウルリーパー」(関連記事)が,2014年3月12日に実装されるということ。
2点目は,(順番は前後するが)2月19日に「ルーキーサーバー」(関連記事)という新たなサーバーがオープンしたことである。そしてこの二つは,実は相互に関連している。
というのも,ソウルリーパーを入手するためにはプレイヤーが「レベル40のキャラクターのいるアカウント」を所持している必要あり,ルーキーサーバーは,そのレベル40にいたる低~中レベル帯を駆け抜けるための高速道路のような役割を果たすからだ。
つまり本稿には,
駆け抜けがちになるレベル40までの背景グラフィックスを堪能する
という目的があるのだ。
企画のゆるさに対する言い訳を必死にしているよう聞こえるかもしれないが,(そしてそれは半分ぐらい当たっている気もするが)目的は本当にこれなのである。TERAを遊んだことがない人は本作の持つ美しさを,経験者なら「現在のTERA」の雰囲気を,それぞれ掴んでもらえればこれ幸い,みたいな。
なお参考までに,今回筆者が使用したPCは,OSがWindows 7(64bit),CPUがCore i5-4670K,メモリ8GB,グラフィックスチップがGeForce GTX 660という構成。そのほかの構成で無茶をしなければ「10万円出せばおつりがくる」レベルのPCといったところだろうか。なんといっても,筆者の経済力だとこれが限界なのだ。ほっといてください。
そんなこんなでずいぶん前置きが長くなったが,各レベル帯ごとの狩り場/名所を紹介していこう。その土地のバックグラウンドなども書いてみたが,正直言ってスクリーンショットを眺めるだけでいいんじゃないかという気もしている。
レベル1~11 ヴァルキオン保護領
TERAの世界「アルボレア」のワールドマップは漢字の「門」のような形をしている。それに囲まれるようにして浮かんでいる「ヴァルキオン保護領」が,冒険のスタート地点だ。
現在,謎の種族「アルゴン」に脅かされているアルボレアだが,それに対抗すべく種族を超えた同盟「ヴァルキオン連合」が発足した。プレイヤーはアルボレアの英雄を目指すその手始めとして,まずはヴァルキオン連合軍の正規兵となるべく,このヴァルキオン保護領を訪れるわけだ。
■黎明の島
プレイヤーキャラクターが最初に降り立つ「黎明の島」。全体的に緑が多く,爽やかで健やかで美しい,そんなイメージの島だ。
島で最初に目に飛び込んでくるのは,「遠征隊の補給基地」の中央からにょきっと生えている巨大な建造物であり大木だろう。“少し紫がかった桜のような葉”をつけた枝がぶわっと広がっており,島を覆わんばかりの大きさである。
これは「太古の神殿」と呼ばれており,大木の下部をなんらかのテクノロジーで補強したかのような形になっている。剣と魔法のファンタジー世界を舞台としたTERAだが,機械などを使用した高度な古代文明の息吹を感じられる場所もある。
島を一望するには,「神々のテラス」を利用するのが一番。落ちたら大ダメージを食らうので注意が必要だが,騎乗物に乗って落ちるとダメージが少ないという裏技もあったり。落ちなきゃいいんだけど。
序盤は植物に毛が生えたようなモンスターと戦い,島の奥地に進むにつれて人型のモンスターもチラホラ出てくる。道中にある墜落した飛行船なども眺めて,世界設定を理解しつつ進めていきたい。
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レベル11~25 アルカニア領
黎明の島からペガサスで向かった先の「ヴェリカ」は,ヴァルキオン連合軍の総司令部に置かれた都市だ。
本作においては,(当たり前だが)プレイヤーのレベル帯によって狩り場は移り変わり,それに伴って冒険の拠点も当該エリアにある野営地や小さな町に変わる。
それでも,メインクエストに大きく関係する都市であるヴェリカには,要所要所で訪れることになるだろう。
さて,黎明の島を出たプレイヤーは,ヴェリカで次なる指令を受け,次はアルカニア領での任務をこなすことになる。
といってもその範囲はかなり広く,アルカニア領だけでも,「西部伐採地」「忘却の幽林」「咆哮の戦野」「フキアン保護区域」「久遠の盆地」と,レベル帯の異なる複数の領域がある。また,戦うモンスターも景色も異なるのだ。
■西部伐採地
「西部伐採地」は,平原の広がるのどかなエリアとなっている。登場するモンスターも,動物や妖精をモチーフとした小型のものが多く,全体的にほのぼのとした雰囲気である。
■忘却の幽林
「忘却の幽林」は,白い枝垂れ桜のような木に覆われたマップだ。この木のせいか,空には晴れ間が見ているにも関わらず,マップは全体的に暗めである。
この土地は「デヴァ族」という浅黒い肌の人型モンスターが幅を利かせており,彼らに関係したクエストが多くなっている。彼らが呪術で呼びだしたとされるアンデッドとの戦いも覚悟しておこう。
■フキアン保護区域
かつては友好的であった「フカ」という種族が住まう土地。土地の大半は湿地となっており,プレイヤーもじゃぶじゃぶと水しぶきを立てながら移動することになるだろう。
フカには,「ババフカ」「ウッドフカ」「ハンマーフカ」といったさまざまな種類が存在しているが,その姿は基本的に愛らしい。「かつてはおとなしかったフカがどうしてこんな凶暴に! うわーん!」と嘆きつつも,クエストではバッサバッサと退治していくことになる。これも運命(さだめ)なのじゃよ。
■咆哮の戦野
地形としては,岩山に囲まれた“大きな回廊”のような場所。平原に道が延々と続くようなイメージの場所だが,周りを囲む岩山には,人(?)を模した巨大な遺跡を見ることができる。そしてそれがいくつも並んでいることで,あたりは荘厳な雰囲気に包まれているのだ。
ここでは,「クチャート」や「ロック追従者」といった人型のモンスターと戦うことになる。
■久遠の盆地
その名が示すとおり,地形的には岩山に囲まれた盆地。この土地の木々は紅葉しており,空は少し紫がかっている。所々に顔を出している遺跡の姿も相まって,非常に幻想的な場所だ。
ここでは「オーカン」と呼ばれる,まあ“オークっぽい”人型のモンスターを相手に戦うことになる。のっしのっしと徘徊する巨大なモンスター「クーマス」との戦いも,非常に緊張感が高く楽しめるはずだ。
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レベル23~29 ポポリア領
アルカニア領のクエストを一通り終えると,次は大陸の南東部に位置する「ポポリア領」に移る。名前から分かるとおり,ここはTERAに登場するプレイアブル種族の一つ「ポポリ」などが住まう土地である。ペガサス発着地点となるのは「ポポリオン」の町だ。
どうやらこの土地は謎の疫病に悩まされているらしい。その謎を解くことを目的に,プレイヤーは各所を回ることになるのである。
■狂気の丘
はっきりと“夜”になり,闇に包まれる土地。木々は枯れ,全体的に不毛の大地を思わせる。炎をあげる家屋や破壊された荷車が散見されるなど,モンスターが我が物顔でこの地を歩き回っているのが分かる。
■パラノン峡谷
雰囲気は狂気の丘とほとんど変わらないが,このエリアは「天地開闘教」を信ずる者達の支配域となっている。中でも「狂信者の楽園」は敵の密度も高く,非常に危険な地帯だ。
■ヴァンピールの丘
ポポリア領で最も重要となるエリアは,ポポリオンの北西に位置するこの「ヴァンピールの丘」だろう。ヴァンピール,すなわちヴァンパイアの支配域となるこのエリアでは,紳士/淑女といったたたずまいのモンスターと戦うことになる。
なおこのヴァンピールの丘の奥地にある「ヴァンピールの屋敷」は,冒険の序盤において本格的なレベルのボスハンティングが楽しめる,インスタンスダンジョンだ。入り口のゲートで注意が促されるが,マルチプレイ用のインスタンスダンジョンに挑むなら,3人以上での入場を心がけたい。まあパーティのマッチング機能があるので,チャットを駆使して仲間集め,みたいなことはしなくていい。ラクチン。
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レベル28~31 ヴィアアウレウム領
ヴァンピールの屋敷でレベリングしたり,「カカロン」といったボスモンスターを何度も討伐して装備が整うのは,ちょうどレベルが30を超えた頃だろうか。
レベル30になると,冒険の舞台はヴィアアウレウム領へと移る。この領域は,その大部分が砂に覆われた砂漠地帯だ。
ここでは,ペガサスの発着地となっている「サボテン村」を拠点として,まずは南の「バジリスクの巣」,そしてサボテン村の北にある「リカノール平野」という順で狩り場を移すことになる。その後は,対象レベル帯の関係から一旦ヴィアアウレウム領から離れることになるが,レベル35以降に再び戻ってくるので今生の別れというわけではない。
■リカノール平野
耕作地や牧場が続く,長閑な農園といったエリア。さまざまなモンスターが生息するが,気になるのは「機械」としか思えない「ファームゴーレム」の存在だ。このエリアの人々は,暴走状態にあるこの機械生命体に頭を悩ませているという。
まあそれでも,風景としては比較的ほのぼのとした感じ。
■バジリスクの巣
このエリアは完全な砂漠地帯で,複数の谷や峡谷で構成された複雑な地形となっている。
エリア名こそ「バジリスクの巣」となっているが,中型モンスターとなる「バジリスク」が生息するのは南端にある「恐怖の谷」あたりだろうか。同じく中型の「フォークファングチュラ」が中心的なモンスターかもしれない。
中型モンスターともなると討伐にもそれなりの時間がかかるため,このあたりになるとソロでクエストをこなすのがちょっとしんどくなってくるかも。積極的にほかのプレイヤーを誘って挑みたいエリアだ。
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レベル30~33 東部領
アルカニア領の東に位置する東部領。アルカニア領と地続きになっているが,レベル帯を考えると,ペガサスを利用して「荒凪古港」へ飛び,そこを拠点として攻めるのがいいだろう。なお東部領のもう一つの拠点であるキャスタニカは,レベル40後半以降で訪れることになる。
東部領は海に面したエリアとなっており,全体的に熱帯の雰囲気の漂う場所だ。難破船や,点々と姿を見せる小島の数々も見どころだ。
■絶望の島
「絶望の島」は,東部領の南部に位置する。熱帯特有の濃い緑が特徴だろうか。
島の奥深くへと進んでいくと,「奴隷市場」と呼ばれる不気味な領域に足を踏み入れることになる。「赤い霧虐殺者」という中型のモンスターがひしめく,南米の遺跡のような場所を見ることができる。
■落日の枯岸
海岸線から少し内陸に入ると,岸に打ち上げられた多くの船を見かける。ここは明確に“海賊”をモチーフにした領域だろう。
南端には「海賊の巣窟」と呼ばれる巨大なダンジョンもあり,その中の景色もなかなかに見応えありだ。
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レベル33~36 ポポリア領
ポポリア領の南に位置する場所には,エリーンの住まうエリアがある。ペガサス発着地の名は「ポラ・エリーヌ」だ。
ポラ・エリーヌは,その象徴的な建造物といえるエリーン王女の宮廷,その内部,その周辺と,とにかく美しいの一言だ。TERAにおいて最も幻想的な場所と言っても過言ではないだろう。
■月の湖
黎明の島の太古の神殿にも似た,大木のような建造物を中心に作られた王女の宮廷。これがとにかく美しい。周辺の木々もイルミネーションのような光を放ち,うっとりさせてくれる。
なお,宮廷の北東にある「魔女の城」も,激戦の舞台にはなるが,見どころの多いダンジョンだ。
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レベル35~38 ヴィアアウレウム領
ヴィアアウレウム領に再び戻ってくる。次は,レベル35~38あたりに冒険するエリア「黄金の道」へ挑戦するのだ。
拠点は,サボテン村の南東に位置する「砂境の休憩地」。おそらくこのあたりでクエストをこなしていると,いつの間にかレベル40に到達しているのではないだろうか。
■黄金の道
ここもやはり砂漠と岩に囲まれた地域となっている。このエリアに入ると,すぐに空を遊泳する巨大なクジラ(?)が目に入るはず。砂嵐の舞う砂漠の風景を堪能しつつ,クエストを進めていこう。
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ルーキーサーバーで駆け抜けるもよし,じっくりとサブクエストを楽しむもよし
ここまで,駆け足でレベル40までの景色をご紹介したが,いかがだっただろうか。
冒頭に書いたとおり本作には,経験値ボーナスによってレベリングスピードの向上するルーキーサーバーが期間限定で実装されている。TERA初挑戦の人は,ルーキーサーバーで楽にレベリングをしながら,TERAの美しい世界観を味わってほしい。2014年3月12日のメンテナンス前まで,ルーキーサーバー限定で「新兵大強化“最速レベルアップキャンペーン”」(関連記事)も開催中なので,この機会をお見逃しなく。
とはいえ,ルーキーサーバーでキャラクターを作り,ヴェリカを中心に任務の発行されるメインクエストをこなしていれば,こういった景色をじっくり眺めることは少ないかもしれない。
ただ,本作は戦闘の楽しさが重要なタイトルであり,採集や武器強化,「古代の遺物」集めのシステムを把握/活用してこそ,その面白さは最大になると思う。そう考えると,美しい景色をバックにじっくりとサブクエストに挑むという遊び方も,やはり捨てがたい。そんなまったりプレイ派の人は,古参プレイヤーと新規プレイヤーの数のバランスがとれたサーバー「ユリアン」あたりでコツコツと進めるのも,TERAを最大限に楽しむ方法の一つだ。
>>http://www.4gamer.net/games/048/G004803/20140226001/